腕時計の文字盤を革で作ってみた


今から、10年近く前になりますが、ネットで、ウォッチブレスというのを見まして、







こういうのです♪
当時、1万円位だったはずですが、財布を作ったときの、余った革で、なんとなく、作ってみたのです。








ヌメ革で作ったので、出来た時は こんな色で、あまり使用することもないまま、年数が経つと、








こんな色になっていましたw
ムーブメント自体は ウチに余っていた(使っていない)安物の腕時計を使用してましたが… 今回、時計が動かなくなり、電池切れでもないようなので、ムーブメント自体を取り換えることにしまして








まずは ムーブメントを外して♪








で、ガラクタ箱の中から、同じサイズの腕時計を発見したのですが、正直、コレもダサイ(笑)
ま、売り物でもないし、ほとんど外出もしないんで、時計自体にお金を掛ける必要もない(だったら、作るな!ってかw)のですが、ふと、
「文字盤も革なら、おもしろいかも?!」
と思いつきまして…








以前「腕時計のベルト補修と電池交換してみた」でも使用した、ネットで買った、「時計をばらして、遊ぶ道具」を使って、手術開始!




「大丈夫!私、失敗しないので!」www








細かい作業には このヘッドルーペ メガネ が重宝するのですが、ピント調整ができないので、直接、顔を近づかなくてはいけません…もう少し、高いの買っておけばよかったかな?








とりあえず、裏蓋を 専用工具で、3点をはさみ、「パカっ!」と外します♪








リューズ(竜頭) が、刺さっている根本付近の、小さな凹凸部分を クっと押しながら…








引っ張って、抜き取ります♪








これで、機械ごと、文字盤が外せました♪








針を12時の位置に合わせてから(すでに、少しずれてますが…まぁ、大丈夫でしょう)曲がらないように、慎重に外します。








針が抜けたら、文字盤の裏面から、精密ドライバーなどで、やさしくコチョコチョして、機械を外します。








文字盤裏面の、2本の突起が、機械の位置決めと、固定をしていました。








因みに、文字盤の厚さは 約0.41mm。
針とのクリアを考えると、0.5mmまでが、限界と思われますね。
文字盤の上面を再塗装したり、シールなどで装飾するだけでしたら、問題なさそうですが、今回は革にしたいのですよ~








ウチにあった革で、一番薄くても、約0.9mm。
このままじゃ、ラチがあかないので…








ウチには 残念ながら、立派な革漉き機がないので、ひたすら、スカイパーで、削ったり…








別たちで、ゴリゴリしたり…








ドリルに砥石ビットをつけて、ウィーンとやったり…








やすりで、地味に、コリコリしたりで…








何とか、半分くらいの厚さになりました(笑)
このあと、湿らせて、軽く叩いたりして、0.4mmまでになったのですが…








既存の文字盤にシールのように張るのなら、あと0.3mm(革の厚みを0.1mm以下)削らなくてはいけないのですが、さすがに、それは無理!
でも、このままでは  さすがに、ペラペラで、自重に負ける程ですw
なので…








革の床面に、レジンキャストを塗って、硬さを出して、そのまま文字盤にしてしまう作戦に!








だけど、床面に、キャストを いきなり塗ると、浸み込んで、銀面に影響ありそうだったので、防油代わりに、トコノールを塗るつもりが、何故か間違えて、サイビノールを塗ってしまいましたが、まぁ、仕上げの為ではなく、あくまで、防油の為だから、いいでしょう(笑)








で、乾いたら、床面をこすって、馴らしてから、キャストを筆で、塗ってみました♪








キャストが硬貨すると、何とか、同厚のプラ板程度の強度になった (多分…) ので、これを文字盤の材料とします♪








PCで、適当なデザインを作って♪








レーザー彫刻機で、焼き付け、及びカットして♪








洗浄、乾燥後、フットオイルミンクオイルを使って、ベルト部分の色に近づけて(インチキですw)








機械とプラスチックカバーに直接貼り付けるという、暴挙にでました(笑)








あとは 針を取り付けて、ケースに戻し、リューズを差し込んでから、裏蓋を締めれば、終了です。








世界に1つだけの、完全オリジナル時計の完成です♪

「かえって、安っぽい時計になったw」

なんて、言わないでくださいね(笑)
すべて、自己満足だけの世界で生きてますので…ww

ま、今回は思い付きで、腕時計の文字盤をいじってみましたが、もう少し、精巧な装飾、デザインで、

「安物の時計を 高そうに見せる作戦」

を実施してみようかと思う、今日この頃でございますw

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