CNC旋盤 外丸削り(平行切削)Gコード作成について


CNCに限らず、旋盤による加工の、基本中基本(?)である、単純な外丸削り(平行切削とは 正式名称ではありませんが、雰囲気上、勝手に呼んでます)のGコードについてです。
(テーパー加工は こちら

*尚、ここでの、「Gコード」は みかさベースで使用しているCNC機器(EMC2)専用の話で、ファイル形式は 「ngc」です。
他機種では 記述が異なる場合があります。




例えとして、左図のように、直径10mmの丸棒を 先端から、15mmだけ、直径6mmに切削するとします。




実際に加工すると、↓こんな感じになります↓








今回の切削データーは 直線だけなので、Gコードの記述方法が、ある程度解れば、手書き(PCだから、手打ちかな?)でも書けなくはないのですが、




こんなに、単純な 切削データー でも、Gコードにすると、88行になりました。
もっと、簡素化した記述も、無くはないのでしょうが、 全座標が、記されている方が、機械の動きが、はっきり予測できるので、わかりやすいんですよね。




このGコードを 日本語読みするとしたら、



絶対座標だぞ。
直径モードだぞ。
平面図面と思え。
主軸は600rpmで回転しろ。
5秒待て。
Xの位置を12、Z位置を2にしろ
Xを F30の速度で、9.8の位置(0.2mm切込む)で、Z-15の位置まで、移動しろ。
Xを11.8の位置(材料から、2mm離れた位置)で、Z2まで、移動しろ。
Xを9.6の位置(さらに、0.2mm切込む)で、 Z-15の位置まで、移動しろ。
Xを11.6の位置(材料から、2mm離れた位置)で、Z2まで、移動しろ。

以後繰り返し

主軸の回転を止めろ
プログラムは終了だ



という感じになりますが、さすがに、手書き(キーボード打ち)は 大変なので、楽な方法としては 以下の2通りがあります。




方法1

無料CAM NCVCを使う場合



無料で、高性能のCAMソフト NCVCというのがあります。

図面を書けば、Gコードに変換してくれるソフトで、 フライス盤用Gコードも作れますし、画面上で、シュミレーションも出来るので、機械の動き方にも、慣れることができると思います。




図面の描き方や、設定方法など、はじめてCAMソフトを使う方には 少し難しいところもあるかも知れませんが、覚えておいて、絶対に損はありません。

ですが、単純な切削だけなら、このソフトを使うまでもないので、ここでは割愛します(なら、書くなって?!)




方法2


数値を打込んで、Gコードに変換する



先程の、Gコードを 日本語読みした内容で、すでに、ピンときた方もいるでしょうが…はい、そうなんです。
所詮は 割り算と、掛け算と、引き算、足し算の計算値に、Gコード特融の文字を 組み合わせればよいだけなんですよね(笑)

なので、CGIで、Gコードを記述できるプログラムを作ってみました。

旋盤平行掘削データ作成用←当サイト内にあります。











適当(いいかげんの意味じゃないよ)な数値を入れて、直接、PCに保存するか、表示されたGコードを テキストエディタなどに、コピー&ペーストして、ファイル形式「ngc」で、保存してください。

*お使いのPC環境等により、動作しない場合や、バグ、不具合等、お気付きの点があれば、メールにて、お知らせください。


↓↓↓ Gコードを作成して、実際に切削した動画が、こちらです↓↓↓





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