CNC旋盤 テーパー加工 Gコード作成について


前回、外丸削り(平行切削)のGコード作成について、書きましたが、今回はテーパー加工です。
例として、下記の図のように、斜めに加工するとします。

*尚、ここでの、「Gコード」は みかさベースで使用しているCNC機器(EMC2)専用の話で、ファイル形式は 「ngc」です。
他機種では 記述が異なる場合があります。




今、手元にあった丸棒(真鍮)の直径が8.95mmでしたので、これを最細直径6mm、テーパー差2mm(直径で計った場合)で、先端から、15mm加工するとします。




実際に加工すると、↓こんな感じです↓








今回のテーパー加工も、極めて単純な形ですから、 コードの記述 も、前回の、外丸削り(平行切削) よりは 少しだけ、増える程度ですが、実際に、EMC2に読み込ませるGコードは…




97行でした。
一見、無駄と思える動きも含まれているように、見えるかも知れませんが、やはり、座標が、すべて記されているので、ミスなどにも気づきやすいですよね。




では 例によって、このGコードを 日本語読みしますと、

直径モードだぞ。
平面図面と思え。
主軸は700rpmで回転しろ。
5秒待て。
Xの位置を9.55(材料直径8.95mm+逃げ1mm) 、Zを1の位置にしろ
Xを8.85 の位置(1回の切込みが、0.1mmなので、 材料直径8.95mm-切込み0.1mm )で、Zは0の位置
上の位置から、X10.85、 Z-15の位置(なので、平行移動ではなく、斜め直線に) F16の速さで、移動しろ
Xを11.85(上の状態で、 Xは10.85なので、逃げ軌道1mmを足した位置)で、 Zは1まで戻せ

以後繰り返し

主軸の回転を止めろ
プログラムは終了だ


となりますね。
これも、 CGIで、Gコードを記述できるプログラムを作ってみました。

旋盤テーパーデータ作成用←当サイト内にあります。








作成前に、簡単な設計図(という程でもありませんが…)を描いて、その数値を各テキストボックスに入れて、直接、PCに保存するか、表示されたGコードを テキストエディタなどに、コピー&ペーストして、ファイル形式「ngc」で、保存してください。




*お使いのPC環境等により、動作しない場合や、バグ、不具合等、お気付きの点があれば、メールにて、お知らせください。




↓↓↓ Gコードを作成して、実際に切削した動画が、こちらです↓↓↓





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