アクティーhh6の冷却水エア抜きをやってみた

前回アクティーhh6(バンタイプ、AT)のタイベルや、ウオーターポンプを行った後の冷却水(クーラント)のエア抜きをしました。
ラジエターが前で、エンジンがリア(ミッドシップ)のタイプは 巷では 「すんげー面倒!!」などと云われていますが、以前(10年以上前ですが)他車で行ったとき、それ程でもなかった記憶があったので、この時は 高を括っていましたが…



まずは フロント側をスロープで高くして、車体下左側(スライドドアの下あたり)にあるホースラインに付いているであろう、 ドレンボルト(正式名称は違うようですが) を確認します。




1.ラジエターロアからエンジンへのラインにある、ボルト




2.サーモケースから、ラジエターアッパーへのパイプにあるボルト




3.もう少し中央よりの前側にある、ヒーターラインのパイプにあるボルト




4.エンジン上部、インマニ付近にある、バルブ(
ブリージングボルト )
これら、1~4を一旦外して、緩めに入れた状態で、ラジエターから、冷却水を入れていきます。




ラジエターにクーラントを入れる際は 写真のようなクーラントチャージャーを使うのがオススメです。
これがないと、クーラントを大量にまき散らしたり、補充が間に合わず、再びエアを噛ませる可能性もありますので…











ちなみに、←のように、真空して注入できるモノもありますが、この方が楽かな?

クーラントチャージャー真空引きで簡単LLC注入(3種アダプター付) 【簡易日本語説明書付き】




エア抜き作業開始


通常のエア抜き方法は 詳しく解説されているサイトが、たくさんありますので、ここでは ザぁ~と、おおまかな流れだけ…

上記1~4の各ボルトから、クーラントが出てきたら、一旦、ボルトを締める。

エンジンをかけて、ヒーターをHOTにして、ラジエターから、エアが出てくるのを待つ。

クーラントが減った分だけ足す。

ヒーターから、温風が出てきたら、上記4のボルトを緩め、エアーを抜く。

アクセルを少しだけ踏み、ラジエターから、エアーが出なくなるまで、繰り返す。

電動ファンが回るまで、待つ

電動ファンの動作を数回確認でき、ラジエターから、エアーが出なくなったら、車体を水平に戻し、上記工程を繰り返す。

実走行(30~60分程度)して、オーバーヒートや、水の流れる音がしないことを確かめて…

…と、いったところですが…

ただ…この方法では 今回は不十分なようでした。以前、他車で行ったときは 夏(しかも外)だったので、問題なかったのかもしれませんが、此処、真冬の北海道では(一応、建物内ですが、排ガスを逃ガス為、シャッターは半分開けてるので、外気温と同じです)水温自体が、中々上がりませんし、現に、走行テストをしてみると、



数キロで、オーバーヒートランプが点滅しました(笑)



てか、何で、水温計が付いてないんでしょうね? 付いてれば、上り具合を監視できるのにねぇ~ブツ…ブツ…

幸い、近くだったので、程なく戻りました。

*ウオーターポンプ交換前は オーバーヒートや、クーラントの濁り等、確認できなかったので、現段階では 他の不具合が無いことを前提に作業続行します。



*ご注意 ここから超我流



オーバーヒートランプ点滅時、ヒーターの温風も冷風になりました(笑)
完全に冷却水の流れが止まっているなぁ~状態なので、ガスケット抜けを防ぐべく、ラジエターキャップと、エンジン側の ブリージングボルト から、慎重に圧を抜きます。




加減を誤ると、一気に噴き出して、大火傷しますので、経験のない方は 絶対にマネしないでください。




クーラントチャージャーに、多めに冷却水を補充して、少し休憩…




エアツールを少し改造して、 エンジン側の ブリージングボルトに繋いで、エアーをクーラント と一緒に吸い取ります。




フロント下付近や、左スライドドア下付近にある、ラジエターロアホースをひたすら
「モミモミ→ ブリージングボルト から出す」を繰り返す。




抜けたクーラントは 当然ですが、ひたすら戻します。
ブリージングボルト に繋いだホースは透明なので、気泡を目視しながら、落ち着いたら、エンジンを掛けます。



上記の「通常のエア抜き」の工程に加えて、

ブリージングボルト に繋ぐ、ホースの先端を 少し工夫して、逆流しない(エアを吸い込まない)ようにして、気泡が出なくなるまで、クーラントを出す。ただし、開けっ放しで、クーラントが、ドバドバ出っぱなしでは、圧が掛からなく、エンジン内部を冷却しないので、適当(当てズッポの意味じゃない方だよ)な間隔で、締めたり、閉じたり調整しながら、

 

アイドリング時で、気泡が出なくなったら、回転数を少し上げる(500回転位プラスして)

「プクッ」と、気泡が出る

アクセルを緩めると、ワンテンポずれて、「プクッ」と気泡が出る

何度か繰り返して、気泡が出なくなったら、更に500回転位上げて、同じ作業をします。
(抜けたエアーの分だけ、エンジン内に、クーラントを押し込んでいくようなイメージです。)

回転数に合わせて、ボルトの緩め方や、間隔を調整しながら、4000回転超まで、行いました。

(車体は 前上げ、水平、後ろ上げ全ての状態で行い、作業再開から、2時間程で終わりました)

その後、ラジエターキャップを外した状態で、暫しアイドリングして、リザーブタンクの量を調整して、テスト走行です。

念の為、徐々に距離や、回転数を増やしていき、登坂、降坂、デコボコ、カーブ等、途中用事を済ませながら、連続3時間以上、走りましたが、問題ありませんでした。

翌日、冷え切った状態での、リザーブタンク内の状態、暖気後ともに、正常でした。ホッ!

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