リッカー職業ミシンRT-6上糸が「ほつれる」「ももける」「よれる」「玉になる」のでメンテしてみた






古い職業ミシン「リッカーRT-6」は、硬い革に、太い糸(8番~5番糸)で縫うなど、無理やり過酷な使い方をしているので、メンテしながら、何とか使用している状況ですが…

定期的に訪れる現象、上糸が「ほつれる」(他に「ももける」?「よれる」?「玉になる」?など、色々な表現ありますが…、建設業界では「キンク」にあたるかな?)事態にwww

上記写真は 8番ビニモで、経験上、他の糸(BMT、木綿など)に比べると、ほつれ易い(特に古くなると)のですが、逆に考えると、この糸でも、ほつれずに縫えると、他の糸なら、全く問題く、安心して縫えるということになりますので、不具合箇所は早めに解決しときましょっ♪

ということで、過去に原因だった順に、健忘録(ホントは「備忘録」って言うんだって!)を兼ねて、メンテの記録です♪







基本中の基本

・糸調子を締めすぎている
・糸がほつれた状態で針孔を通している
ボビンの間違え
などはチェック済です♪




針の不良(糸との相性を含む)をチェック
針が曲がったり、先端の欠け、針孔のキズなど…と言っても、肉眼で判断は難しいので、交換するしかないのですがwww







ちなみに、このミシンの針棒はノーマルのままなので、18番以上の針を使用する場合も、針径が1.62mmのを使用しています。
その都度、釜の調整が必要ですが…




オルガン針 DB*A20(10本入)【メール便での発送OK】




次に、針板
必要に応じて、針穴の大きさが異なる板を使用していますし、太い針用に、穴を広げたモノを使用していますが…




針が曲がった時や、下糸が絡まったときなど、針穴についたキズ、バリが原因の場合も多々…
ミニルーターとダイヤモンドビットで、整えます。







意外な落とし穴(自分比w)として、押さえが原因だったコトも…
特に、テフロン押さえは上記の理由や、押さえ棒の角度がズレたときなど、コイツがキズ、バリついて、糸がほつれることも…




「かかとのガサガサで、ストッキングが伝線した」と同じ現象ですね(履いたコトないので、知らんけど…www)

過去に、某大陸製のテフロン押さえは 新品でも、この理由でほつれましたwww
肉眼では判断しにくいかも?なので、600番以上のサンドペーパーを薄い板に挟んで、ツルツルにしときます。
他に、「糸やすり」もあると、ミシンの各所を磨くのに便利ですね♪







糸調子をバラして、掃除とバネ、ネジの劣化を確認。
調子皿はコンパウンドで磨いてみます♪







針棒の長さと釜とのタイミングもチェックしてみます。
太い針や糸を使う時、あえて若干ズラすこともありますが…基本通り、上の線に合わせて♪




下の線位置で、剣先とのタイミングと隙間を調整します。
針棒も、釜もビスで締上げているだけなので、必要以上に力が掛かると、ズレる場合もあるのですよね~










送り歯と、釜止めを外して♪




ミシン 送り歯のヒンジ部分を固定(調整)しているネジを緩めてフリーにします。




奥側(上下動作させる部分)は外さなくとも、目一杯下げるとスペースが確保できるので、




釜を引っこ抜きます♪




キズがありますねぇ~
手で触っても感じるくらいですから、ビニモなら引っ掛かる可能性大ですね?!




サンドペーパーでひたすら擦って、コンパウンドで磨きます







内釜は…
見るからに…
回りもスムーズじゃないし…
最悪要交換だけど、悪あがきでwww




釜をばらします。
マイナスねじで止まっているだけですが、かなり固く、小さい(短い)ので、取り扱い注意です。
箱状のトレー等の中でバラすのが安牌♪




裏面…密着している部分もサビ?
無理にゴシゴシすると変形しちゃうので、優しく~




それでいて、糸が入る部分は念入りに磨いておきます。




余程の錆、汚れ以外は 爪楊枝や、綿棒など、非金属なものを使用して、2次災害を防ぎますw




仕上げにコンパウンドをミニルーターにフェルトバフを付けて磨きました♪




釜を取り付けて、タイミングや隙間調整、各所注油などをして、テスト縫いです♪




色々な太さの針、糸(その都度、釜の隙間調整が必要な場合もありますが…)で試してみましたが、問題ないようです。

まだまだ活躍してくれそうです♪

__________________________________________________________________

みかさベースへの、ご意見、お問い合わせは 下記のコメント欄もしくはメールフォームへ お願いします。

新着情報や小ネタなど、こちらもご覧ください♪

X(旧Twitter)   Instagram

…と言いつつ、更新頻度低めですがwww、お気軽にフォローください♪

おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です