昇華転写プリントについて、工法、感想、工夫、その他いろいろ…その1
Tシャツや、ポロシャツ、パーカー等に、オリジナルデザインのプリントをするには、
シルクスクリーン
熱転写ラバーシート
ダイレクトプリント
シールプリント
昇華転写プリント
etc…
その詳細や方法など、ネット上でも、たくさんの情報がありますが、 「昇華転写プリント 」は 販売店様や、本格的な工場のH/Pはあっても、個人で実践されてる方からの情報があまりない(探せないだけ?!)ようで、先日、みかさベースに遊びに来られた方も「はじめて知ったぁ~」と、大変、興味深く、体験していかれましたので、今回は みかさベースの宣伝も兼ねて、「実際に、昇華転写プリントをやってる人」としての工法や、感想、工夫、検証の、お話ですw♪
PCで作ったデザインや写真を昇華インクの入ったプリンターで印刷し、熱と圧力でインクを気化(昇華)させ、生地にインクを転写させる方法♪
…といっても、はじめての方は ピンと来ないかもしれません。また、
〇 シールプリント (電器屋さんに売ってる「アイロンプリント」)と、どう違うか?
〇昇華プリントに必要な物、代用できる物は?
〇昇華転写プリントのメリットと、デメリットは?
など、細かい話は後にしてw、まずは 昇華転写プリントの一連の流れを ザァ~といきます♪
(個々の記事は 後日アップします…多分w)
まずは イラストレーターで、こんなデザインを作ってみました。(転写するので、画像は反転してます)
決して、某有名ブランドのパクリではありませんwww
あくまで、テスト用です♪
昇華インクを充填したプリンター(エプソンなら、大体大丈夫←後に詳述しますこちらに記載しました)で、昇華転写紙に印刷して、十分に乾かします。(使用する用紙や、インクにもよりますが、最低1時間~4時間程度)
熱転写プレス機に、転写したい生地(ポリエステル100%のTシャツなど)をセットして、転写部分のシワを伸ばします。
プリントしたい場所に、先ほど印刷した転写紙を乗せます。
写真では写っていませんが、昇華の時、熱転写プレス機に、インクが着かないように、専用シート(クッキングシートで代用可)を上下に敷いています。
60秒後、プレス機を開けて、転写紙を剥がすと…
転写紙 に着いていたインクが、生地へ転写されています。
アップにすると、こんな感じ♪
しっかりと、生地に染まっています。
シルクスクリーンや、シールプリント(アイロンプリント)と違って、ゴワゴワ感はありません。
ただし、↑のようなデザインなら、シルクスクリーン (版が3枚必要ですが…)や、 熱転写ラバーシート でも(ちょっと無理ありますが…)可能ですので、昇華転写ならではの、デザインの例として、検証してみます。
検証用に、イラストレーターで、文字の大小や、縁取り、切り抜き文字、写真、グラデーションなどw
(転写するので、画像は反転してます)
左が、転写紙(転写後)で、右が転写された生地(ポリエステル)です。
はっきり、転写されているようですので、それぞれ、アップで見てみます♪
キレイにプリントされていますが、このくらいの大きさの文字なら、まだ、シルクスクリーンでも、大丈夫ですね?!
(十円硬貨の「10」は おおよそ7mmです。)
次に、縁取り文字です。
シルクスクリーン なら工法上、わずかにズレや、滲みが、出てしまいます(それが、アジでもありますが…)が、昇華転写プリントなら、この大きさでも、キレイにプリントされています♪
タグなどで使用する場合は 1文字の大きさが、2mm以下になるケースが多いですが、はっきりと読めます。
今回使用した生地は 若干、粗目ですので、もっと細かい(ツルツルした生地)ポリサテン等を使うのもイイですねw
今度は グラデーションです♪
シルクスクリーンでは かなりテクニックが必要ですし、同じものはできません(それが、アジですが…)が、昇華転写なら、PCで作ったまま、転写プリントできます。
最後は写真の転写です。
これは シルクスクリーンでは 無理といってもいいですね。
ネコちゃんの髭まで、しっかりとプリントされています♪
写真をプリントするなら、昇華転写プリントは欠かせませんね。
ガーメントプリンターを使う手もありますが、お高いので…www
…と、いうことで、ここまで、昇華転写プリントの、大まかな流れだけでしたが、次回は もう少し、具体的なお話の予定です。
追記:
関連記事「昇華転写プリントについて…その2、プリンターについて、いろいろ」
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