プラ板に昇華転写プリントをしてみた






昇華転写は 通常、ポリエステル素材の衣類や、小物、もしくは昇華転写用にポリエステル素材がコーティングされている物に限られますが、以前、ラミネートシートや、OHPシートにも昇華転写可能(原材料が「PET」すなわち「ポリエステル」なので当然でしたが…)で、用途が広がった気がしていたのですが、そのままでは 「透けて見える」というのが、用途によっては 利点でもあり、欠点でして…

以前記事;ラミネートに昇華転写
     OHPシート に昇華転写

不透明なプラ板(ここでいう「プラ板」は 成分的に正確な名称ではなく、「非金属の板全般」という意味で!)に直接、昇華転写できないかな~?と、思っていたところ…




何気なく、100均をうろついていたところ、目に入ったのが、この「まな板」www




この、まな板の原料
「ポリプロビレンは昇華転写できる」と、以前、誰かが言っていた気がします(思い込みかも?!)ので、検証してみますw

耐熱温度が 100℃なので、ちょっと不安ですが…




まずは 名刺より少し大きいサイズ位に切って♪




そのサイズに合わせて、昇華インク入りのプリンターで、転写用紙に反転印刷して、乾くのを待ちます。




ポリプロビレン が溶けて流れ出したら大変なのでw、念の為、コピー用紙で包みます(笑)




今回、温度は弱気の(?)、170℃で、90秒ほど、熱プレスしてみます。




熱プレス 後…転写用紙が、貼り付いて剥がせない~wwwwww
ポリプロビレン の表面が溶けて、くっついたのかな?

前に別な素材でも、同じコトがあったので、慌てずに…




流水で、「紙だけ溶かしてしまおう作戦」(笑)

紙は すぐ溶けて剥がれますが、糊状のザラザラが着いているので、洗剤とスポンジで、ゴシゴシ♪




ザラザラは取れましたが、何とも、くすんだ感じ…

インクの乗りが薄いのか?表面が溶けて、インクも流れたか? 光沢がなくなったのか?
元々、ツヤのある素材ではなかった(まな板だからw)ですが、これは いただけません…




OHPシートに転写したものと、比べてみると、一目瞭然ですw

ただし、OHPシートは白い紙の上に置いてあるから、映えるけど…




単体では 透けちゃうので、ネームプレートのような使い方は出来ないのが難点でして…
もっとも、これを白い板に貼ればイイのですがw、「貼った感」を出したくないのです(笑)




ということで、 ポリプロビレン の表面にクリア塗料を吹き付けてみました。




2回塗りした結果です。
ツヤが出て、色も濃く見えるようにばりました♪




クリア吹き付け前




クリア吹き付け後




OHPシートに転写したものと、比べてみても、相違が少なくなりました(個人の感想ですw)




昇華インクは ポリエステル(PET)以外の素材には 「転写できても色落ちする場合がある」と聞いた気もする(未確認ですがw)ので、表面保護の為にも、クリア塗料の使用はアリかな?とも思うのですが、個人的には 

「クリアを吹く工程が気に入らない」

昇華転写は 熱プレス後、「転写シートを剥がして完成!」が理想なのです(笑)

専用素材を使えば解決ですが、それでは 面白くないのでw、もう少し、他の素材で試してみます♪

おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です