ガラス製の灰皿に、レーザー彫刻で、シンプルな装飾をしてみた
先日、ある方より、「この絵柄を ガラスに彫刻したい」という相談を頂きまして…
みかさベースでも、以前、ガラス製の灰皿にレーザー加工で絵柄をプリントしたり、昇華プリントしたシールを裏面から貼ったりして、それっぽい灰皿を作ってみたりしていたのですが、今回は もっとシンプルに、ガラス製の灰皿に直接レーザー彫刻してみたいとのこと。
ガラスにレーザー彫刻を施すと、凹部分は細かいキズが多数付くので、その部分は白くなります。
サンドサンドブラストや、ガラスエッチングも同様ですが、この特性を生かして、ガラスに模様を入れる作品も多くありますね。
ただし、この場合、デザインに少しだけ工夫が必要な場合があります。
透明なガラスに「白」で描く訳ですから、当然ながら、1色のみで表現することになります。
「白い紙に黒いペンで描いた絵なら、問題ないんじゃね?」
と言われるのですが、イラスト等の場合、一見「1色」で描いても、実はバックカラーの色「白」と「黒」の「2色」で表現されている場合が多いのです。
「何言ってんだ?コイツ…」
と思われそうですのでw、今回のネタにしてみました♪
例によって、そのデザインをそのまま載せる訳にはいかないので、適当なイラストを用意しますw
今回は画像生成AIを利用したのですが、こちらは商用利用不可なので、製品化したり、2次販売などはできないようです。
あくまで、説明と実験の為なので、セーフですよね?
今回の対象物(素材)は ガラスですから、
彫刻(削った)部分は「白色」
バックカラーは「透明」なので、このように、ほとんど何か分からない絵になっちゃいますwww
*自分で後から読み返しても、「何言ってんだ?」って感じだったので、補足として、
「透明なガラスやアクリル板に、イラストをレーザー彫刻する場合の注意点を考える」
にて追記いたしましたので、興味がありましたら、ご覧ください。
ついでに、文字を入れたりしてw
レーザー加工機の制御ソフトに読み込ませます。
外丸は 位置合わせ用です。
ガラスの特性を生かして、裏面から彫刻するので、画像を反転させてから、白黒反転させます(このソフトは 画像の黒色を削るので)
ワーク(灰皿を彫刻位置に合わせてセットして、レーザー照射!!
スピードは120
出力は80%
走査間隔は0.25にしてみました。
表面から見ると、こんな感じ。
ほぼ、イメージ通りで、イイ感じに白くなっているように見えますが…
彫刻面は 削りカスで白く濁っています。
洗い落としてみます。
アルコールを湿らせたコットンで拭いてみると…
白色の大半は 削りカスですねw
完全に洗い落として、乾かします。
表面から見ると…
パっと見は 決して悪くはないんだけど…
透かして見ると、削った部分でも、白色にムラがありますよね?!
特に 目の上部分などは 明らかに薄いですね。
これは レーザー彫刻の特性といいますか…ガラスの特性といいますか…
革や、木などにレーザー彫刻で「焼き」でマーキングする場合は ほとんど気にならないのですが、ガラスの場合、特に裏面から彫刻した場合、「削り方」や、「深さ」によって「白色」が現れるので、微調整が必要です。
この対策や、調整に関しては、今度の機会にしますwww
なので、手っ取り早く、「色入れ」します(笑)
白色のアクリル絵の具を、凹部分に押し付ける感じで入れていきます♪
革や木に「色入れ」する場合は マスキング等の事前準備が必要ですが、ガラスなので、何も気にせず、ガンガン塗っていきます♪
凸部分(はみ出した部分)はツルツルなので、落としやすい。
凹部分(色を入れたい部分)は ザラザラで凹んでいるので、色落ちしずらいので、ゴシゴシ擦り落としますww
はみ出した部分は ほぼキレイに落とせました♪
表面から見ると、こんな感じです♪
透かしてみても、はっきりと見えますね♪
ガラス製品へのレーザー彫刻は裏面から行うと、使用面(表面)の影響を全く受けないので、実際に灰皿として使用しても、絵柄が薄くなったり、つぶれたりしないのが魅力ですね。
また、食器などの場合でも、加工面や、インクが、直接触れないので、衛生的ですね♪
ガラス製品へのレーザー加工は デザインに少し注意(工夫)が必要なことと、
①彫刻のみの「半透明」で施す
か、今回のように
②「色入れ」して、ハッキリ見せるか?
用途や好みによって、使い分けると良さそうです♪
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