レザークラフト 刻印とレーザー焼き印風を比較してみた
ご注文頂いていた品が完成して、納品を済ませたところで、以前より、比較対象だった、
「アクリル板による刻印」と「レーザー彫刻機による、焼付(焼印風彫刻)」との比較検証を、改めて、行いました。
「レーザー彫刻機による、焼付(焼印風彫刻)」は 金属製の印を作ることなく、直接、革にマーキングできるので、少量でも、コストや、納期を気にせず作れるのが、魅力です。
まずは その工程をザァーと!
レーザー彫刻機の制御ソフトに、前回の「立体的なキーホルダーに刻印する治具を作ってみた」で使用したカットデータに、「革レザーにオリジナルデザインの刻印を自作してみた」の時の彫刻データーを組み合わせたデーターを作ります。
ヌメ革を湿らせて、レーザー彫刻機にセット。
彫刻を開始します。黒くぼやけて見えるのは 「焼きカス」が飛んだモノです。
革が乾いた状態で、彫刻や切断を行うよ、この「焼きカス」で、焦げたり、汚れたりするので、それを防ぐ為にも、湿らせて作業してます。
レーザーによる彫刻とカットが終了しました。
レーザー照射中はエアーも出ているので、革の表面は乾き始めているので、すぐに洗浄します。
ヌメ革の表面はキズが付きやすいので、やさしく洗い流します。
また、この工程は 次に行う、革の成型のために、十分に水を含ませます。
洗浄と、革に水が湿ったら、変形しないうちに、自作の治具に挟み込みます。
あとは 前回の「立体的なキーホルダーに刻印する治具を作ってみた」と同様の工程で、
形成
↓
乾燥
↓
アンコ入れ
↓
縫合
↓
コパ面の仕上げを します。
焼付部分の保護も兼ねて、今回はレザーコートを塗っています。
アップで見ると、↓こんな感じ。↓
レーザー彫刻(焼印風) | アクリル板による刻印押 |
本来の焼印による仕上りは 「凹みの部分が、イイ感じに焦げる。擦れなどの味がある」に対して、今回のレーザー彫刻による焼付は「完全に焼いている」といったところで、エッジがはっきりしすぎている感じですが、好みの問題もありますね。
但し、「焼印を作る」といった工程がないので、少量製作の場合、大幅にコストダウンできるのが魅力です。
また、写真右、「アクリル板による刻印押」と比べても、メリットとしては
〇刻印を作る手間(コスト)がかからない(金属で、焼印を作るよりは楽ですが…)
〇プレスする手間が省ける
ですが、刻印や焼印は一度作ってしまえば、「レーザー彫刻機が無くても(自宅等)でも、作れる」といったところでしょうか?
あとは 仕上りの好み…これが一番重要ですね!
貴方は どっち派でしょうか?
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