革レザーにオリジナルデザインの刻印を自作してみた






レザークラフトをされる際に、焼印や、刻印を押すと、オリジナリティーが上がりますよね。
今日は 刻印(焼かずに、押し付けて凹凸で、印をつける方法)の制作をやってみました。




←これは既製品のキーホルダーですが、このように、文字だけなら、レザークラフト刻印セットというのが、市販されてますが、ロゴやマークなどは特注となり、値段も結構します。

また、銅板などをエッチングや、ルーターを使って自作される方もいますが、手間や技術が必要だったり、細かい部分の作成が困難だったりします。





特に、何種類も作りたい時や、数量限定で使用したいときなどに、格安、手軽にできる手段として、数年前から、アクリル板を使って、オリジナル刻印スタンプを作っています。

金属製に比べ、耐久性などは劣りますが、コストと手間を考えれば、有効的な手法と思います。
また、某サイトでは 同様の製品のオーダーメイドを 5000円~で、受注生産しているところも存在します。

みかさベースでは 作りたいデザイン(データー)をお持ち込みになれば、利用料金+材料代を足しても、5000円あれば、複数個、作れるんじゃないかな?(笑)

という訳で、大まかな流れをざっと…







例として、以前作った、オリジナルコンチョと同じデザイン、大きさで作ってみます。

元ファイルは dxf形式
設定画面にて、ミラー反転し、「彫刻」と「切断」を それぞれ指定します。






今回の設定は
彫刻は 速度 200  出力 60% 
走査間隔 0.01mm

切断は 切断速度 5 出力 88 %

アクリル厚さ5mm  直径約32mm で、約15分で終了しました。







「削りカス」を歯ブラシなどを使って、洗剤と水道水で、よく洗い流します。

洗浄すると、こんな感じ。

彫りの深さは 約1.6mm程です。

デザインや大きさによって異なりますが、 浅いと、はっきりと刻印できないし、深すぎると強度が劣る(割れやすい)ので、1~2mmくらいが妥当と思われます。




材料は 本来、写真左のような、厚さ10mmのアクリル板を使った方がいいのですが、用途によっては 5mmでも十分です。

というのも、5mm板は ホームセンターで、用意に手に入りますが、10mmとなると、売ってる店が限られたり、値段も、高かったり…

お好みにより、お決めください♪




あとは 革を湿らせて、プレスすれば OKですが、ただ押すだけだと、味気ない(?)ので、例として、簡単なキーホルダーを作って、押してみました。

レザークラフトを「これから始めたい」と思う方は  詳しいサイトが、たくさんありますので、 ググってみてください。




革を適当な大きさに切って、充分に水を含ませます。(5~10分漬けときます)

水が含んだり、プレスすることで、若干、革が伸びますので、デザイン切り出しは刻印後にします。(これも好みですが…)




C型クランプなどで、押し付けます。
この状態で、暫し放置します。

(写真撮り忘れていたので、別時のですが…)




外してみると…
はっきりと、刻印されています。

一番小さい文字(ROCKS WORKの部分)の大きさは 約2.5mmです。
これ以下だと、ちょっとキツイかな?




革を切り出して、これに、Dカンを通して、張り合わせます。

今回は ボンド系ではなく、サイビノールを使用。
乾くまで時間はかかりますが、位置合わせがしやすいのと、多少、雑(?)でも、コパ面をきれいに処理しやすい(…気がする)ので、好きなんです♪




のりが乾いたら、菱目で穴あを開けて、縫い合わせ、やすりで、張り合わせ部分(コパ)の形を整えます。




少量の水と、トコノールで、コパを磨き、最後は 蜜蝋を帆布で擦り、仕上げました。

この作業が、実は曲者で…

止まらなくなるんですよねぇ~

わかる人には わかりますよね(笑)




完成したのが こちら

銀面には 保革油を薄く塗ってます。
こんな小物でも、エイジングが楽しめます。




参考までに、アップの写真!




みかさベースでは これらの作業も、利用料金のみ(材料は持ち込みか、実費別途)で、体験できます。
興味のある方、ご質問等は メールで、お気軽にどうぞ!

追記:関連する記事をアップしたので、よろしければ、合わせて御覧下さい。

立体的なキーホルダーに刻印する治具を作ってみた


レザークラフト 刻印とレーザー焼き印風を比較してみた


フライス盤で焼印を作ってみた

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